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目次
今回は、浪人のメリットで前回挙げられていない点を述べていく。
浪人のメリット②
「経験を活かせる場が多くなる」
これは精神的な面ではなく、実用的な面から考える。
まず、大学受験の勉強のやり方が仕事に応用できる部分は少なからずあると思う。国公立大学を受験する場合、共通テストを受験し、その後に二次試験を受験する形になる。その際、「この教科(分野)は確実に点を取りにいきたい」とか、「この教科(分野)は6割くらいまででいいかな」とかみたいな分析が大切になってくる。これは仕事をする上でも重要な力である。慌ただしい中でも、仕事に優先順位がつけられ、自分が力を注ぐべき仕事をしっかりとこなすことができる。まあ、これって浪人までしなくても、ちゃんとしたやり方で勉強できていたら身に付くことなんですけどね…笑
また、未来を担う若者たちにも、現役の時の経験に加え、浪人した経験までふまえたアドバイスをすることができる。実際、自分の受験体験を教育現場で話す際、話の重みや説得力が大きいなあと我ながら感じることが多い。別に教育現場で働く人じゃなくても、(自分の子ども、職場の後輩などといった)人を育てるというステージに自分が立った際にも、浪人時代の経験は大いに役立つことだろう。
浪人のメリット③
「入試本番の雰囲気がわかっている」
一度、試験を受けているので、「これから入試だけど、雰囲気ってどんな感じなんだろう」というような悩みを抱えることはほとんどない。とりわけ、共通テストの時には、現役生が複雑な解答冊子や解答用紙に戸惑うこともある一方で、浪人生は「あ、それね」といった感じで戸惑うことなく試験だけに集中することができる。あとはデメリットのところでも述べた緊張感に打ち勝つだけである(以下にリンクを貼っておく)。
今回はここまでで終わり。
次の投稿は早ければ明日。
次回、「【第4回】就学浪人したからこそ言えること -浪人するべき人、浪人すべきでない人-」